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「読んだ!」 by マミコ
2008年3月 3日
いや〜〜、まじおもしろかったす!
タップさんから「謎解きだよ」って聞いて、ちょっとおもしろそうかなって思ったんだけど、実際読んでみると「ダヴィンチコード」以上のワクワク感! 図書館帰りの電車の中で読み始め、その後はもうノンストップ。隙をみて1ページでも先に読んじゃいたいって感じで、あっという間に読み終えました。
それで思ったのは、歴史ってやっぱおもしろいなあ、ということ。でも単なる歴史モノでは、私はもはや満足できないということもわかりました。
私、高校では日本史選択だったんだけど、歴史って男子の話ばっかりだし、その男子も、摂政とか将軍とか大臣とかばっかりで力関係読み解けないし、本当になにも覚えられず、というか覚える気にもなれず、赤点ばっかりだったんです。最近では、ポストコロニアルとかカルチュラル・スタディーズとか、あるいはゲイ・スタディーズとかジェンダー史学とか、メインストリームの歴史記述を疑うことができるような仕掛けがいっぱい出て来ているけど、ベートーヴェンみたいな「巨人」は、いままでの研究の解釈やイメージが定着してるのでなかなか興味を持つ緒がない。
青木さんの本を読むと、そういう「研究し尽くされて歴史上の位置づけが確定してるっぽい歴史上の人物」でも、別の視点で洗いなおしてみたら、ぜんぜん違う事実や解釈が発見される可能性があるんだなと実感できました。
それはともかく、ベートーヴェン。不滅の恋人にあてた手紙の文章を最初に読んだとき、正直、この人とつきあうのは勘弁、って思いました。青木さんの分析を読み終えたあとは、そうか、そういう事情だったか、と腑に落ちた。ネタバレになるので書かないけど、青木さんの推論は正しいと思います。でもやっぱりつき合えないね、ベートーヴェンとは。
それはそうとしても、青木さんの本で紹介されているベートーヴェンの恋愛観・結婚観は、すごくいい。なんでこんな時期に、こんなフェミニストっぽい結婚観(結婚は女性に不利益をもたらしているとか、自分は「結婚」している状態がほしい訳じゃなくてその人の想いすべてがほしいのだ、みたいなこと>うろ覚えですが)を持てるのか。青木さんは、ベートーヴェンが貴族階級ではなかったことを理由の筆頭にあげています。でも調べてみると(ウィキペディアだけど)、ベートーヴェンの父親はダメ父で、ベートーヴェン一家(ベートーベンの両親と弟2人)はずっとおじいちゃんに養ってもらっていたとか。さらには、ベートーヴェンが16歳のとき、敬愛するモーツァルトに弟子入りを申し込んだ矢先にお母さんが亡くなるんだけど、ベートーベンはお父さん+幼い弟2人の面倒をみるために、弟子入りを断念して実家に帰ってるんです。子育てのためにキャリアを断念?! こういう経歴が、結婚制度への疑問や、結婚制度内の女性の役割への疑念をベートーヴェンに抱かせたのではと思いました。ベートーヴェンのいいところは、結婚を軽視していても、恋愛(あるいは女性)や子育てを軽視していないところ。甥のカールを育てているあたりも、本当に得点高いです。こういう人には「不滅の恋人」と幸せになってほしかったな〜〜(涙)。
そういう訳で、その後、私もこの本をいろんな友だちに薦めております。
いや〜〜、まじでいいよ〜〜。
(終わり)
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