2008年3月22日
マ:(マミコ)
ミ:(ミズシマ)
タ:(タップ)
第1回 小学女子魂とは何か?
意外! ミズシマの小学女子時代は恋愛至上主義!
- マ:
- でもさー、思えば私も含めて、みんな女子なのに作るキャラクターは男子だったんだよね。まあ「ドラえもん」とか藤子不二雄モノみても主人公は男だしね。今もさ、「とっとこハム太郎」なんてどう見ても女子向けのアニメなのに、ハム太郎は男だし。
- タ:
- 今はそうでもないんじゃない? プリキュアとかあるし、ミズシマさんがハマってる「電脳コイル」[*1]もあるじゃん!
- ミ:
- まあねえ。でも「電脳コイル」見てるの、ミータのクラスじゃミータだけっすよ。保育園の年小さんが見てるアニメも、異性愛の恋愛だらけでホント心配。
- マ:
- まあさ、「電脳コイル」とかある程度世界観があるアニメはそうでもないけど、ドラえもんとか、わりとスタンダードなマンガはやっぱ男子が主人公だよね。
- ミ:
- 絵本もさ、子どもに読んできかせるようなヤツは、主人公がムダに男子というのが多いよ。私は無理矢理、女子って設定にして読み替えてるけど。
- マ:
- ムダに男子......(笑)。二人は、自分の分身のようなキャラクターって作ってなかったの?
- タ:
- Kくんが、そうといえばそうなんだろうけど、自分ではあまり意識してなかったな。でも焚き火の美女は、あきらかに自分ではない(笑)。
- ミ:
- 自分のマーク[*2]はあった。大学くらいまで使ってたネコマーク。でもキャラってわけじゃないな。あとはキャラものじゃないけど、中学のときは、クラスの男子を女子にして、うちら女子を男子にして恋愛モノを描くというのをやってて[*3]、そのとき自分キャラ(男子)は登場したな。むちゃくちゃ典型的な恋愛学園ものだったよ。
- マ:
- おお、すでにミズシマ節が......。「とりかえばや」だね。
- タ:
- でも、ミズシマさんはわりと、女子として実現できないものを男子と変わって実現するというより、女子のままスクスクやりたい放題って感じに見えるよね。躊躇なくやってるというか。
- ミ:
- いやいや。女子としてできないものを、委員長とか年上とか、なんか権力を使ってなんとかしようとしていた気がするよ(笑)。
- マ:
- ほら! 部長キャラだよやっぱ!
- タ:
- あははは、ウケたよ、ミズシマさんのプロフィール!
- ミ:
- 私、自分の子どものころのこと、あんまり覚えてないんだけど、すごい屈折してた気がするよ〜。正直、友だちにはなれないタイプです(笑)。
- マ:
- まあでも、わりとストレートに堂々と女子道を行くって感じだったみたいだよね。恋愛とかもちゃんとしてて、男子という生き物をちゃんと相手にしてあげてる感じが......。私の小学女子時代やってたことは、なんか男子がまったく介入できない世界だった気がする。
- タ:
- 生き物ね。ミズシマさん、子どもに対してもちゃんと生き物として対峙してるよね(笑)。
- ミ:
- なんかさー、保育園のころから「××くんと結婚する〜! 」とか言ってたりして。小学校あがっても学年かわるごとに、クラスに一人、好きな男の子がいたよ。
- マ:
- ちょっとませてるタイプだったのかな。
- タ:
- ほほ〜。意外な一面。
- ミ:
- 初潮も早かったしね。まあませてるっつーか、男子と女子がくっついた〜とかに敏感な子。
- タ:
- わたしものすごくそういうの疎かったし、今でも疎いです......。
- ミ:
- 意外かなあ? なんかミータが結構私のそういうとこに似てる気がして、気が気じゃないよ。恋愛なんて、小学校高学年になってからで結構です!
- マ:
- そういえば、ミータがうちのとんすけ[*4]になついて「とんすけと結婚する!」っていいまくってたとき、ミズシマさんマジになって「仲間内での結婚禁止!」っておふれを出してたよね(笑)。あれはおかしかった。
- ミ:
- そういや、はじめてラブレターを書いたのは小4だった。
- タ:
- へえええ。
- マ:
- どんなラブレター?
- ミ:
- キャンディキャンディの封筒と便箋に書いたのは覚えてる。返事ももらったんだよ。4年1組、岸淵一郎[*5]から。かわいそうに......。
- マ:
- 岸淵〜〜! タップさんはラブレター書いたことある?
- タ:
- かわいそうって...、誰が?(と、そらしてみる)
- ミ:
- いや、詳細な文面は忘れたけど、手紙をもらって恥ずかしい気持ちになりました、みたいな。
- マ:
- まあ意外っていうのじゃないけど、壁部の中ではミズシマさんが一番恋愛上手って感じはするよね。
- ミ:
- 誰かを好きになる、っていうよりかは、恋愛、っていうのが好きだったんだよね。
- マ:
- なるほど〜。私はその逆だな。誰かは好きになるけど、恋愛、っていうのが苦手だったな...。
- ミ:
- いやあ、ほんとに誰かのことを、知らないうちにいいな、って思うようになって「ああ、これが好き、っていうものか......」みたいな展開を一度でいいからしてみたかったよ(笑)。
- タ:
- あははは。
- ミ:
- まあ私はそういう恋愛にませた子だったんだけど、三人姉弟の真ん中の妹は、野生児丸出しでさ〜。
- タ:
- ああ、うちも三姉妹だけど、長女がわりとませてました。(私は真ん中)
- ミ:
- 妹は、私がそんなくだらない恋愛物語にはまってる間に、「グンパン探偵団」という組織を立ち上げて、誰がグンゼのパンツをはいているかを調査し、グンゼじゃなくて小さいオトナ系のパンツをはいてる子を粛正してまわっていたらしい(笑)。
- タ:
- すげー! 粛正されたい!
- マ:
- ああ、あったよねえ。そういうの。私が中学生のころは逆に、いまだに「グンパン」はいてそうな子が「あの子グンパンまだはいてんじゃないの〜?」とかバカにされてたよ。
- ミ:
- あとは「チン毛もさもさ新聞[*6]」ね! 妹が小4のときに作ってた学級新聞(笑)。
- タ:
- 伝説の「チンもさ」!
- マ:
- いやー、すごいよね。「チンもさ」。さすがミズシマさんの妹。でもミズシマさんも竹藪の中にあやしい部屋を作って、エロい切り抜きとかを収集してたんだよね?
- ミ:
- そうそう。ヒミツのつもりだったんだけど、妹も、妹のともだちの頼子も知ってたという(笑)。
- マ:
- オトナになってから、自分は忘れてたのに、頼子に指摘されて思い出したんだよね(笑)。
- タ:
- エロい切り抜きって?
- ミ:
- なんか昔って、道ばたによくエロ本が落ちて雨に打たれてたじゃん?
- マ:
- 水でもっさりふくらんでいたあのエロ本ですね、お母さん......(ジョー山中風に)
- ミ:
- そう、水分をふくんでいるから、そーっとはがさないとやぶれる。
- タ:
- はがして、乾かして。
- ミ:
- はがしたエロ写真を、竹藪の中のちょっとした空間で、手の届くくらいのところに一枚ずつぶすっ、ぶすっと刺していく......。当時ほかではお目にかかれないものだったからね。
- タ:
- それはすごい光景だなあ。
- マ:
- エロい丑の刻参りみたいだな。岡山だし。津山三十人殺しみたいに、アタマに懐中電灯とりつけて夜な夜な竹藪に入り、そのバックにはエロい切り抜きがぼわ〜んと(笑)。
- ミ:
- 丑の刻参り(笑)。ほんと、こいつがエロい〜、こいつがエロい〜とつぶやきながら......。まあホント、竹藪の中は展覧会みたいになっててさ〜。
- タ:
- インスタレーションだな......。
- ミ:
- で、その空間のことを「やらしい部屋」、略して「やへや」って呼んでたんだけど、妹も知ってて、それを聞いたときは驚いたよ。
- マ:
- 「やへや」......。香醋が保存してありそうな名前ですね。(それはやずや)
- タ:
- やへや、行きてぇ!
- マ:
- 私はそのころ、発掘に命をかけてたよ。茨城に住んでて結構近所に縄文土器が出たので、土器を発掘したり、サンリオショップでもらうマスコット[*7]を「宝物」として土に埋めて、前方後円墳やピラミッドを作って、1週間後に「あれから2000年の月日が......」とかいって発掘するという遊びを夢中になってやってたな。
- タ:
- 今、ポー吉[*8]がまさにそういうのやってるよ。埋めてるのは自分で作った紙粘土の化石だったりするけど。
- マ:
- タップさんはそういう小学女子的にハマったものってあった?
- タ:
- 私は、三姉妹で、七人家族だったので、その反動か、やっぱひとりでいる時間が多かったんだよね。なので、ホントに一人で、屋根に布団しいて寝てたり、本を読んだりしてた。
- マ:
- だからマンガも人にみせずにコツコツ描いてたんだね。
- タ:
- そう。だから部活動らしい部活動ってのは壁部が初めてだな。つまり、壁部でやっと、私は小学生になったわけですよ!
- マ:
- はじめての部活動が壁部......!
- ミ:
- へ〜。友だちは?
- タ:
- 友だち......。わりと少ない方だったと思います(寂)。
- ミ:
- 私は友だちというほどの友だちはいなかったよ。でも妹はいつも親友ぽい子がいて、真ん中の子はそうなのかと思ってたけど、人によるんだね。親近感覚えます。
- タ:
- 私、真ん中だけど、三人の中で一番、友だち少なかったと思う。
- マ:
- 私は逆に、ひとりっ子だったから、すごい友だちに執着があったような気がする。仲良くなりすぎて、くっついたりはなれたり、いじめられたりいじめたりというのが多かったな。小学校のときは。
- タ:
- マミコさんは転校生だけど、多いよね、友だち。
- マ:
- 逆に転校生だから、っていうのはあると思うな。引っ越してもう二度と会えない、というような経験をしてきたので、一度関係があった友人を、わりと長く大事にするという傾向はあるかも。
- ミ:
- なんか聞くからに堂々とした転校生ぷりですけど、友だちや恋愛とかで悩んだりはしなかった?
- マ:
- いやー、恋愛は全然縁がなかったけど、友だちは結構大変だったよ。ひとりっ子だから他人との距離感がうまくつかめないとこあったし。よくクラスの女王キャラの子に目をつけられて、仲間はずれとか無視とかされたよ。
- ミ:
- そうか〜、でもいいなあ〜。私は大学生くらいまでは、女子の友だちなんていらんって思ってたんだよね〜。だからミータには、友だちのことで悩んでほしい! 男子のことじゃなく(笑)。
- タ:
- すんごい意外!
- マ:
- 意外だ〜!!
- タ:
- ミズシマさん今、「男子いらない」っていってるじゃん。
- マ:
- 恋愛至上主義のころのミズシマさんのことをほとんど知らないからな〜。
- ミ:
- 今のマミコさんは「よく仲間はずれや無視された」って言っても堂々としてて動じないように見えるけど......
- マ:
- いやあ、そんなことないよ、かなりめげてたよ......。
- ミ:
- 小学校時代からそうやって揉まれてきたから堂々としてるってことなのかな。
- タ:
- 私はそういうの、避けよう、避けよう、として屋根の上で寝てたから、ロングスリーパーになったわけよ(笑)。
- マ:
- ひとりでいるのが楽だ、と小学校時代から思えるのはすごいことだと思うけどね。
- ミ:
- ホント、私は、幼稚園時代から大学まで恋愛至上主義だったね〜。
- マ:
- そう考えると、私は、今も昔も一貫して、男子はどうでもいいや、って扱いだな(笑)。
- *1
「電脳コイル」
オフィシャルサイトhttp://www.tokuma.co.jp/coil/
オフィシャルサイトでは各回のあらすじや、プロモーション映像が見れます。個人的には、ニコニコ動画にアップされた「らき☆すた」OPの電脳コイル版「でん☆のう」が最高でした。(ミ) - *2
(ミ)
- *3
ミズシマ版とりかえばや
その小説には、実は「○○先生はエイズで死にました」というようなことが書いてあり、エイズ活動家としては過去の汚点とも言えるが、1983年段階ですでに岡山の中学生に「エイズ」という言葉が偏見込みで広まっていたという貴重な史料でもあるのである(ということにする)。(ミ) - *4
とんすけ
マミコ家の長男。小3。ゲーム好きで、雑学ネタに詳しい。リコーダー演奏にハマっている。
もうすぐ6歳の妹、ノコがいる。(マ) - *5
岸淵一郎
岸淵くんお元気ですか。その節はすいませんでした。(ミ) - *6
「チン毛もさもさ新聞」
妹に聞いたら、自分はメインでつくってない(から内容を忘れた)と言っていた。編集長は妹の友だちの頼子(頼子!)。そのうち、頼子に突撃インタビューを敢行しようと思っています。(ミ) - *7
サンリオのマスコット
サンリオは当時の小学女子のブランドのようなもの。「いちご新聞」についてくるマスコットは宝物だった。(ミ) - *8
ポー吉
タップの一人息子。「こどもフェロモン」の主人公。動物ドキュメンタリーは欠かさずチェック、専門は蛇と猛禽類。趣味は毛づくろい。(タ)
